「自社のオウンドメディアの直帰率が高いのか低いのか知りたい」
「競合他社と比較したときに劣っていないか心配」
オウンドメディアの直帰率について、このような不安を抱いていませんか?
直帰率にはサイトや業界ごとの目安が存在し、自社メディアの直帰率と比較することで数値の高低を客観的に判断できます。オウンドメディアの改善の指標としても役立つため、戦略的に運営するうえではぜひ押さえておきたい要素です。
今回は、オウンドメディアの平均直帰率を紹介したうえで、直帰が多い場合の改善方法などを解説します。サイトの種類や業界によって数値は変動するので、自社のカテゴリと照らし合わせて参照してください。
【この記事でわかること】
- オウンドメディアの直帰率とは
- 直帰率の目安
- サイト・業種別オウンドメディアの平均直帰率
- 直帰率の改善方法
オウンドメディアの直帰率とは?
直帰率とは、全体のセッション(アクセス)における1ページのみ閲覧して離脱したセッション数の割合のことです。
具体的には、以下のように計算します。
直帰率=直帰数÷総セッション数×100
ページからすぐに離脱してしまったユーザーが多ければ多いほど、直帰率は上がることになります。
たとえば、1日に10回アクセスがあったうち、3回は最初のページのみで離脱していたとします。この場合、直帰率は30%です。
直帰率が高すぎる場合、ユーザーの求めている情報を十分に提供できていない可能性が考えられます。コンテンツの情報量を増やしたり、他記事へと遷移するための導線を見直したりと、メディア全体を通して何らかの改善策を検討する必要があるでしょう。
オウンドメディアの直帰率の目安は40〜50%
直帰率は、一般的には40%〜50%が目安とされています。
しかし、オウンドメディアにもさまざまな形態や業種があり、ユーザーのニーズも異なります。そのサイトの性質によって許容できる直帰率は変わってくるため、必ずしも「直帰率が高い=コンテンツ改善が必要」となるわけではありません。
実際にGoogleも、ブログなどのように1ページのみのセッションを想定しているコンテンツの場合、直帰率の高さは問題にならない(※)と明言しています。
(※)参照:Googleアナリティクス ヘルプ「直帰率」
直帰率の高さ・低さにただ一喜一憂するのではなく、自サイトの特性や現状を鑑みたうえで、改善の余地があるか分析することが大切です。
【サイト種別】オウンドメディアの平均直帰率
サイト種別ごとの直帰率の平均は、以下のようになっています。
サイト種別 | 平均直帰率 |
ブログサイト | 65〜90% |
ECサイト | 20〜45% |
採用サイト | 40〜50% |
ランディングページ | 60〜90% |
(参照1:CXL「直帰率のベンチマーク」)
(参照2:Juicer「13,000サイトで検証した「サイトタイプ別直帰率」一覧」)
「なぜこのような数値になっているのか」に触れつつそれぞれ詳しく解説するので、自社のオウンドメディアと比較してみてください。
ブログサイト:65~90%
数あるメディアの中でも、ブログ系サイトの平均直帰率は65〜90%と高くなっています。ブログは基本的に、一つの検索意図に対して一記事で応えるよう設計されるため、別のページまで見ないユーザーが多いことが原因と考えられます。
ユーザーの検索意図を解消できた結果が直帰率の高さに影響する点は、他のサイト種別とは異なるブログサイトならではの傾向です。ユーザーが満足して離脱しているのであれば、直帰率がどうであろうとメディアとしては十分機能していると言えるでしょう。
ブログサイトの場合は直帰率が高いからといって焦ることなく、問い合わせの発生頻度やコンバージョンに至った割合など、その他の重要な要素についても注目しましょう。さまざまな数値や傾向からサイトの質を見極め、改善する必要があるかどうかを総合的に判断する必要があります。
ECサイト:20〜45%
平均直帰率が比較的低めなのがECサイト(eコマース)で、20〜45%程度といわれています。
ECサイトは、回遊性を高めることを意識して設計されているため、早期での離脱があまり起こらないのが特徴です。ネットショッピングでは、多くの場合が複数の商品を閲覧するため、ユーザーはサイト内のさまざまなページを遷移していきます。ユーザーが興味を持ちそうな関連商品への導線も配置しやすく、回遊を促しやすい点も直帰率の低さに影響するポイントです。
このように、時間をかけてたくさんのページを見てもらいやすい構造のサイトは、直帰率の平均が低めになると考えられます。
採用サイト:40~50%
人材確保を目的とする採用サイトの平均直帰率は40〜50%です。
ECサイトほどの回遊率ではないものの、ユーザーは「この企業について深く知ろう」との思いからサイト内を見て回って情報収集するため、多くの回遊が見込めます。複数社の採用情報を掲載しているサイトに至っては、多数の企業求人を比較しながら見ることが想定されるため、さらに滞在時間が長くなるでしょう。
就職や転職を考えている人は、その企業に関する情報をできるだけたくさん集めたうえで応募を検討します。そのためサイト内での回遊率が上がり、直帰率は高くなりにくいと考えられます。
ランディングページ:60~90%
コンバージョン獲得を目的としたランディングページは、平均直帰率が60〜90%と高めの傾向にあります。
ランディングページでは問い合わせやサービスへの申し込みなど、顧客獲得を目的としています。1ページに情報がまとまっているほか、遷移先が基本的には申し込みページのみに絞られているため、回遊する必要がなく直帰率の高さにつながっていると考えられます
基本的にはランディングページも、CV(Webサイト上で得られる成果)などの設定した目的が達成できていれば、直帰率の高さをそこまで問題視しなくてもよいでしょう。しかし、直帰率が高くCV数も伸び悩む場合には、フォームへの動線やユーザビリティなどの改善が必要です。
【業界別】オウンドメディアの平均直帰率
サイト種別で平均直帰率に違いがあることはここまで解説した通りですが、サイトが属している業界によっても直帰率は変化します。以下は、業界別の平均直帰率をまとめたものです。
業界 | 平均直帰率 |
飲食 | 65.52% |
科学・自然科学 | 62.24% |
リファレンス | 59.57% |
社会 | 58.75% |
ペット・動物 | 57.93% |
ニュース・情報 | 56.52% |
芸術・エンターテイメント | 56.04% |
本・文学 | 55.86% |
美容・フィットネス | 55.73% |
住宅・庭園 | 55.06% |
コンピューター・電子機器 | 55.54% |
趣味・レジャー | 54.05% |
インターネット | 53.59% |
車・乗り物 | 51.96% |
金融 | 51.71% |
スポーツ | 51.12% |
旅行 | 50.65% |
ビジネス・産業 | 50.59% |
雇用・教育 | 49.34% |
オンラインコミュニティ | 46.98% |
ゲーム | 46.70% |
ショッピング | 45.68% |
不動産 | 44.50% |
(参照:CXL「直帰率のベンチマーク」)
たとえば飲食業界と不動産業界を比べると、直帰率におよそ20%もの差があることがわかります。これは、ユーザーがサイトにアクセスする目的に違いがあるためだと考えられるでしょう。
飲食系のサイトに訪れるユーザーは、住所・電話番号・メニューなどの店舗情報の収集が目的であり、基本的に回遊は必要としていません。一方、不動産系サイトを利用する場合は、さまざまな物件を比較したいため、他ページへ遷移する傾向が強いと考えられます。
業界によって直帰率が違うことも考慮して、運営しているオウンドメディアの改善に取り組む必要があります。
オウンドメディアの直帰率を改善する方法
自社サイトの直帰率が高い場合、具体的な改善方法は以下の3つです。
いずれも直帰率のみならず、SEO観点でみても重要な要素なので、積極的に改善に取り組みましょう。
サイト・コンテンツのファーストビューの魅力を高める
最初に訪問したページに魅力を感じなければ、早期の離脱が発生する可能性が高まります。サイトにアクセスした際にユーザーが最初に目にする画面である「ファーストビュー」を魅力的にすることは非常に大切です。
ファーストビューを魅力的にするには、トップページや記事にアクセスした際に「もっと見てみたい」と思わせる工夫をしましょう。
たとえば、以下のような施策が挙げられます。
- 記事の内容を視覚的に表現したアイキャッチ画像をページのトップに設定する
- ユーザーが知りたい情報をページやサイトの冒頭に掲載する
上記のような工夫を取り入れると、ユーザーは「さらに詳しい情報を知りたい!」と感じるようになるため、回遊してもらえる確率が上がります。これらは「結論ファースト」と言い、プレゼンテーションなどでもよく使われる手法です。
ユーザーに、「このメディアには求めている情報がある」とファーストビューで思ってもらうことが、直帰率の改善に役立ちます。
ユーザーニーズに即した高品質なコンテンツを作成する
せっかくユーザーがアクセスしてくれたとしても、「このサイトには自分の欲しい情報が無い」と思われてしまうと直帰率は高まってしまいます。
他社の記事よりも内容を充実させて独自性を出す、文字情報だけでなく視覚情報も増やすなど、じっくりと見てもらえるサイトを目指しましょう。一次データの提示や専門家による監修などで、情報の専門性を高めることでもコンテンツの質の向上が狙えます。
高品質なコンテンツを作成するための考え方は以下の動画でも解説しているので、参考にしてください。
サイト内を回遊しやすいよう導線を整備する
直帰率を改善するためには、1ページだけでの離脱を防ぎ、サイト内を回遊してもらう必要があります。そのためには回遊しやすい導線を整備しなくてはなりません。
ユーザーの知りたいことに対して関連性の高いコンテンツが複数あれば、効率よく回遊できるように内部リンクを設けましょう。CTA(訪問者の行動を促すための文章や画像)を使った問い合わせページへの誘導なども効果的です。
ただし、関連性の低いコンテンツを紐づけたり、CTAを過度に設置したりしてしまうと、むしろユーザビリティが低下し、記事としての評価も下がりかねません。あくまでユーザーファーストで、思わず回遊したくなるような質の高いコンテンツ作りを心がけましょう。
【まとめ】オウンドメディアの平均直帰率を把握して改善に活かそう
オウンドメディアを運営するうえで、直帰率はユーザーの満足度を測る重要な指標です。その目安はサイト種別や業界によって異なりますが、「問い合わせが十分に発生しているか」「売上は伸び悩んでいないか」などを総合的に考慮して「高すぎる」と感じた場合には改善に取り組みましょう。
「どう改善していけばいいか分からない…」と悩む場合には、私たちフラップネクストがお話を伺います。無料相談も可能なので、お気軽にご連絡ください。
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